急変後の値動きを比べるための観測条件
「急落のあと、戻った」。その記録を判断材料にするなら、何から何を比べているかまで残したい。
この資料は、急変後の値動きを他の事例と比べるときの観測条件をまとめたものです。ビジFXの元の記録と照合できるよう、価格、時刻、件数、不足を分けて記載します。
記録に必要な8項目
- 1.対象
- 通貨ペアと急変の識別情報。指標なら指標名・対象期間・発表回を残します。
- 2.初動の区間
- 計測開始と終了を明記します。検知時刻を開始時刻として代用しません。
- 3.価格系列
- 出所、ASK・BID・MIDの別、完成足か、足の間隔をそろえます。同じUSD/JPYというだけで異なる系列を混ぜません。
- 4.比較する基準
- 初動の開始値、終了値、発表直前値など、どこからの差かを明記します。
- 5.観測窓
- 1分・5分・15分・60分後などの基準時刻と、その価格が実際に観測された時刻を残します。
- 6.対象件数と選び方
- 何件のうち何件を使ったか、どの期間から選んだか、除外した条件は何かを残します。図解用に選んだ2例を全体傾向として扱いません。
- 7.不足と改定
- 欠測・計測待ち・未取得を0にしません。後から得た価格や訂正は元の版と分けます。
- 8.出典と時点
- 元の公開URL、観測版、情報を照合した日時を残します。資料を読んだ日時を相場の日時にしません。
値幅の式は、基準とセットで読む
| 項目 | 計算 |
|---|---|
| ドル円の1pip | 0.01円 |
| 初動の値幅 | (終了価格−開始価格)÷0.01 |
| 終了値からの変化 | (観測価格−終了価格)÷0.01 |
| 開始値からの変化 | (観測価格−開始価格)÷0.01 |
| 初動に対する続伸幅の比率 | 終了後に同じ方向へ動いた幅÷初動の幅×100 |
たとえば10月15日の初動は17.1pips、60分後の終了値からの続伸は9.4pipsです。続伸幅の比率は約55.0%。これは1件の値幅の比率で、事例の割合や次回の上昇確率ではありません。
「1時間後」と「1時間以内」は違う
1時間後に初動の半分を戻していたかは、その時点の価格で判定します。一方、1時間以内に一度でも半分戻したかを調べるには、途中の連続した記録が必要です。
1分・5分・15分・60分の4点がそろっていても、点と点の間の到達は判定できません。1分終値を連続して調べる場合でも、分内の高安や秒単位の到達を再現したことにはなりません。
材料の原因は別に確認する
価格の急変と、要人発言・報道・指標の公表時刻が近いことは、照合の出発点です。それだけで原因は確定しません。元発表の時刻、ビジFXが確認した時刻、別の材料との重なりを分けて記録します。
保存値がそろっていても、材料が未特定なら未特定のまま示します。ニュース本文を持っていることを、転載や画像の配布許可があることとも読み替えません。
検証記事を参照するとき
記事のタイトルと公開URLに加え、対象の日時・通貨ペア・価格系列・基準時刻・対象件数を添えると、何を比べた記録なのかが伝わります。数字を紹介するときも、たとえば「終了値から60分後に+9.4pips」のように基準を残してください。
本文やデータの一括複製、画像の再配布を許可する案内ではありません。元データ提供者の条件も関係するため、再利用の可否は問い合わせ窓口で用途と範囲を確認してください。
この資料の確認範囲
事例は10月5日と15日の急騰2件。計測終了後の4時点ずつ、計8点を元の公開HTMLで確認しました。8点すべてについて時刻差・開始値との差・終了値との差を照合しています。集計確率、売買損益、全履歴の網羅性、原因の確定を検証した資料ではありません。